再検査の通知が届いたら
健康診断で「要再検査」「要精密検査」 の判定があった場合には、早急に再検査、精密検査を受けましょう。
当クリニックで健康診断を受けた方
健診結果が当クリニックにありますのでスムーズに再検査、精密検査を受けることができます。また、初診料も不要です。予約が必要な診療科もございますので、あらかじめお問い合わせの上、ご受診ください。
別の医療機関で再検査、精密検査を受けられる場合には、「健診結果報告書」と当クリニックからお渡しする「御高診依頼書」を先方の医療機関にお渡しください。
外部医療機関で健康診断を受けた方
他の医療機関で受けた健康診断で「要再検査」「要精密検査」 の判定を受けた場合でも、当クリニックで再検査、精密検査を受けることができます。「健診結果報告書」と「御高診依頼書」をご持参ください。
当クリニックの検査結果の見方
検査結果の言葉が示す意味についてご説明いたします。
- 異常なし
- 今回の検査で異常は見つかりませんでした。
- 支障なし
- 異常は見つかりましたがわずかなもので、日常生活に支障はありません。
- 経過観察
- わずかですが異常が見つかり、これ以上数値が悪化すると健康に重大な支障をきたすおそれがあります。生活改善を要し、経過観察が必要です。
- 要精密検査
- 数値に明らかな異常があるため、その原因を特定する詳しい検査が必要な状態です。すみやかに精密検査を受けてください。
- 要治療
- 異常が認められましたので、すぐに治療が必要です。
- 治療中
- 現在受けている治療を継続してください。
再検査の項目
健康管理センターでは各種検査機器を取り揃え、様々な症状の健康診断二次検査、精密検査に対応いたしております。
異常と診断された項目 | 必要な二次検査の内容 |
---|---|
肝機能、脂質、膵機能、腎機能、糖尿病、血液検査、尿検査 腹部超音波検査 |
腹部CT、MRIなど |
心電図 | 心エコー検査、負荷心電図、24時間心電図 |
胸部X線、喀痰検査、肺機能検査 | 胸部CT(肺CT検査) |
胃部レントゲン検査 | 胃内視鏡検査 |
便潜血 | 大腸内視鏡検査 大腸バリウム検査 |
機材紹介
精密で正確な検査を行える当クリニックの最新機器をご紹介します。体内をスキャンして画像を得ることができるマルチスライスCTとMRIは、精密検査、診断には欠かせない医療機器です。
マルチスライスCT(64列)
CT(Computed Tomography=コンピュータ断層撮影)とは、検査を受ける方の身体の周囲を回転するようにX線を照射してコンピューター処理して体の内部画像を構成する医療機器です。「64列」とは、一度に撮影できる断面数を示しています。この数値が大きいほど短時間で多くの画像を得られるため、患者さんの負担軽減や検査時間の短縮につながります。
CTはほぼ全身の診断ができます。とくに胸部(心臓、大動脈、気管支、肺など)、腹部(肝臓、腎臓など)では病巣発見のための画像が得られます。
CTのメリット
- MRIより短時間で検査が終了します。
- MRIに比べて骨や肺内部、出血巣が明確に描画されるため病巣の特定がしやすくなります。
- 心臓ペースメーカーなど、取り外しのできない金属部品使用者でも検査可能です。
- 患者さんは横になっているだけですので、ほぼ負担はありません。
CTのデメリット
- X腺を使用するため、放射線被ばくが懸念されますが近年の技術向上により検査による被ばく量は減少しております。
- MRIに比べて軟骨の診断が困難なことがあります。
- 造影剤を使用するケースでは、副作用が出ることがあります。
超電導1.5T MRI
MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略語で核磁気共鳴画像法と呼ばれます。
「核磁気共鳴」というのは、体内の水素原子核の状態を検出することからこう呼ばれます。人体の大部分を占める水には水素原子核が必ず含まれます。これが強力な磁場に反応する性質を使って人体の断面のを画像化する医療機器です。
全身の部位で有効性が認められますが、とくに造影剤などを使わなくてもおもな血管などの撮影ができ骨の影響を受けにくいため、動脈瘤、脳腫瘍や脳梗塞などの病変の画像化に適しています。また、関節や軟骨の病気などに効果を発揮します。
MRIのメリット
- X腺を使わないため放射線の被ばくの心配はありません。
- 厚い骨に囲まれているためCTではよく見えない小脳や脳幹などもよく見えます。
- X線では写りにくい軟骨も画像化できるため、腰椎椎間板ヘルニアなどの軟骨の病気の検査に最適です。
- 超急性期や急性期の脳梗塞の診断に非常に有効です。さらに脳腫瘍、脳膿瘍の診断にも力を発揮します
MRIのデメリット
- 強力な磁力を用いるためペースメーカーなどを埋め込んでいる方は検査できません。
- 磁力の胎児への安全性が不明のため、妊婦の方、妊娠の可能性がある方の検査は控えています。
- CTに比べて検査時間が長くなります。部位にも影響されますが、撮影に1回4分程度かかり、これを数回行うため20〜45分程度かかります。
- 装置内部が狭くて閉鎖的な上、ある程度身体の動きを我慢しなければならないため、患者さんの負担が大きいといえます。閉所恐怖症の方は検査できないことがあります。
- ヘッドフォンなどで和らげますが、機械音が大きい(60〜80ホン)ことも患者さんの負担となります。
- 造影剤を使用するケースでは、副作用が出ることがあります。